1.安定配当を得られる投資先を考える
人生100年時代において、働き続けることに加えて、資産を作り資産の値上がりや
配当金による収益を得ることも、生活安定を考えるためには必要になる。
資産価格の値上がりを考えると株になるのであるが、値上がりが続いていることや、
今後の世界各国での資産規模縮小政策を考えると、値下がりの心配がある。
株式による値上がりよりも、毎年安定した配当金がもらえる方が、自分としては精神
的にも安定して保有できるので、REITやインフラファンドへの投資を行うことにして
少しずつ買い足していっている。
ただし、最近は不動産の資産価格が都市部で上昇しており、銀行の不動産物件への
不正融資の話をみていると、今は物件を高値掴みさせられていると感じる時期なのか
と思わされるため、不動産以外として太陽光発電のインフラファンドへの投資をまず
は行っていこうと思った。
2.インフラファンドのメリット・デメリット
インフラファンド投資に対するメリット、デメリットをまとめると以下のようになる
要するに、今は高い利回りがあるが、固定買取制度が終わった時点で今の分配金水準
を維持することが難しいことが最大の問題となっている。
そうなると、将来の分配金及び投資価格の下落懸念が大きくなる。
メリット | 投資対象がインフラ資産からの収益(太陽光発電設備からの売電収入)を原資としており、景気変動に左右されない配当が期待できる |
資産規模が小さく、また投資家に浸透していないため、REITと比較すると高い利回り(6%程度)が期待できる | |
デメリット | 固定価格買取制度の太陽光発電の売電収入が原資のため、インフレになった場合でも収入の増加余地がない |
固定価格買取期間が20年間で、20年後の売電価格は、下落するとみられるが、現時点でどこまで落ち込むかが未確定 | |
法人税などが課税されない「導管性」を持っているが、インフラファンドだけ「時限的」な措置となっている |
3.まとめ
インフラファンドへの投資を行う場合は、
(1)現状の分配金の利回りだけで判断しない
(2)現状の分配金の水準が持続可能な期間は何年程度あるのか
(3)将来のインフレなどの予想をどう考えるか
(4)固定価格買取制度後の持続可能性はあるのか
という点を考えたうえで、自分なりに投資することが大事になるということである。
自分の中では、人口減少で経済成長も期待できないデフレの日本では、よくがんがっ
ても2%までのインフレがやっとかなと思うため、インフレ以外の項目で投資が適格
かの検討をしていく。