1.三陽商会が3度目のリストラ
かつてはバーバリーブランドを持っていた、三陽商会の苦境が続いている。
日経新聞に250人の希望退職募集の記事が出ていた。
バーバリーを失い、マッキントッシュフィロソフィを立ち上げたが、バーバリー
を抜けた穴を埋めるには十分な売上が確保できなかったということだろう。
2.アパレル業界について
地方にいると、人口減少と高齢化により商圏は変化を続けている。
アパレル業界では、年齢層とその人口の数によりマーケットは変化する。
若い層をターゲットにすると、出生数が減少しているので、年々マーケットは減少
することになる。
アパレル業界の業種構造を考えると、低い原価で調達したものをブランド価値を
つけて高く売るというもの。
情報量の流通量の少ない時代には、立地を活かした商売で、付加価値があるので
店頭などの従業員の稼働が低くても十分に採算がとれ、従業員もゆったりした
サービスが提供できた。
インターネット通販のシェアが高まり、立地がなくても販売可能になったこと、
高齢化により、服飾関係への支出が高い若年層の人口減少、フリマ市場の拡大に
より国内市場だけを相手にしていると 、市場縮小に巻き込まれるようになる。
3.賃金水準と今後のビジネス展開
各業種別の給与ランキングでも、販売業界はランク外で平均420万円。
ボーナスも勘案して平均月収が30万円程度にとどまる業界といえる。
要因としては、モノの付加価値と比較して、人が稼働する時間(収益に貢献すると
いう意味では、販売に関与する時間)が短いことが要因となる。
立地と販売員を固定する時間が不要であるインターネット通信販売が参入したこと
で業界の構造が大幅に変化していっている。
店舗が売る場所(モノの消費)以外の位置づけに変わっていくのでしょう。
最近では、試着に特化した店舗の出現をしてきています。このサービスであれば消費
するほうとしては買うことがないので気兼ねなくサービスを受けることができるよう
になる。
地方の中小小売店としてはどのように手法で生き残っていくことができるのか
考えていくと難しい問題だが、店舗に来てもらう楽しさをどう作っていくかという
ことが必要ですね。