1.日本国内で上場されているインフラファンドの数
日本では太陽光発電設備に投資し、その収益から投資家に分配するインフラファンドは東京証券取引所に上場されている。
インフラファンドとしては以下の4ファンドが上場されている。
加えて、2018年9月には「東京インフラ・エネルギー投資法人」の上場が予定されており、これで5法人の上場となる。
私としては、資産規模が小さく、値上がり益も株に比べて低いものの、日本独特の高い固定価格買取制度を背景に安定した収益が確保できる投資対象として注目している。
2.インフラファンドの仕組み
インフラファンドの概要については、日本取引所グループに記載があったので、概念図は以下の通り。
インフラ(日本に上場されている投資法人の場合は、固定価格買取制度(FIT)を利用した太陽光発電設備)に投資し、それをオペレーターに賃貸する。
オペレーターは太陽光発電の売電した電力を基に、インフラファンドに対して、賃料を支払い、賃料を原資として投資家に分配金を配分する仕組みとなっている。
各ファンドを見ると、太陽光発電量の下落による投資家のリスクを回避するため、オペレーターとの賃料設定は固定の賃料と変動賃料に分けて設定していたりする。
3.上場インフラファンドの比較
各ファンドのディスクロージャーから、資産規模などを比較する。
規模及び配当利回りでトップなのがカナディアンソーラーインフラ投資法人。
規模及び配当利回りで一番小さくのがいちごグリーンインフラ投資法人。
投資対象として適格性について検討していきたい。
銘柄名 | タカラレーベン・インフラ投資法人 | いちごグリーンインフラ投資法人 | 日本再生可能エネルギーインフラ投資法人 | カナディアンソーラーインフラ投資法人 | |
証券コード | 9281 | 9282 | 9283 | 9284 | |
上場日 | 2016年6月2日 | 2016年12月1日 | 2017年3月29日 | 2017年10月30日 | |
スポンサー | 株式会社タカラレーベン | いちご株式会社 | リニューアブル・ジャパン株式会社 | カナディアン・ソーラー・インク | |
資産規模 | 物件数 | 24物件 | 15物件 | 21物件 | 18物件 |
取得価格 | 266億円 | 107.7億円 | 201億円 | 430億円 | |
パネル出力 | 66MW | 29MW | 52MW | 105MW | |
投資口価格 | 114,400円 | 64,200円 | 96,900円 | 99,600円 | |
分配金予想(年) | 7,342円 | 3,560円 | 6,460円 | 7,200円 | |
分配金利回り | 6.42% | 5.55% | 6.67% | 7.23% |