1.投資判断はどのように考えるのか
日銀のゼロ金利政策などによる金余りや成長率の低下により、銀行預金の金利水準は0.01%と非常に低く抑えられている。
インターネット検索では高利回りの商品との触れ込みで7%の利回りの金融商品の勧誘を見かける。
想定通りの利益を確保できるのであれば、投資可能と判断できる。
ただし、低金利という投資環境のなかで、本当にそのような高い利回りが継続的に達成できるのであろうかという不安もある。
では、どうすれば継続的に投資可能かということが判断するのだろう。
2.投資を判断するためのステップ
(1)投資環境の分析
株式でも不動産でも、まずは投資環境の分析を行う。
投資対象の業界について、規模、市場成長率、競合他社の動向について理解する
それにより収益のモデルが継続可能か(一時的なものではないか)との分析を行
う
(2)当該案件の適切性
次に投資対象案件について、適切さの分析をする
財務内容が公表されているようであればその分析。今後の投資のためのものであ
れば、投資対象の事業性(想定した利回りを得られる内容になっているか)を
分析する
相場のある商品であれば、過去と今の状況を比較して、割高な時期ではないかと
の検討を必要になる
(3)初期投資の適切性
1度に大きな投資を行わないこと。
投資とは100%あたることはないが、これだけ自分が分析する時間をかけたの
で、間違いないと思いたいのが人間の性。
経験上、投資の時期を分けることで、平均取得価格をコントロールすることが成
功確立を上げる要素だと思う。そのため、あせらず計画的な投資を行っていくこ
とが大事である
3.最後に
利回りの計算で、よく表面利回りとの記載をよく見る。
表面利回りは、企業で言うと売上金額であり、そこからどのくらいの原価がかかる
り、手元にどのくらい残るかを計算して投資した方がよい。
表面利回りどおりにいかない要因としては
(1)売上が下回る(不動産の入居率、太陽光発電の発電量の低下など)
(2)経費が必要(不動産であれば、修理費、固定資産税、保険料)
(3)税金を考慮に入れていない(収益にかかる所得税や法人税)
投資は自己責任です。適切なレバレッジ(調達方法)で、実施する必要があ
りますね。